マウントゴックス(代表マルク・カルプレス)の会見では、「システムの不具合で、ビットコインが無くなった。不正アクセスにより、お金が流出し消失した」みたいなことを言っていましたね。
正直、説明の内容の意味が、よくわかりませんでしたが。原因はどうであれ、とうぜんマウントゴックスは責任を免れることはできないとは思います。ビットコインのマウントゴックスは、30億円近い債務超過とのことでした。
ところで、マウントゴックスは、東京地裁に民事再生の申し立てをしましたが、今後、どうなるのか??ということについて、個人的な見解を少しお話してみたいと思います。ご参考まで。
ちなみに、民事再生は、かんたんにいうと、「債務(借入やその他支払いなど)をできる限り、債権者に免除してもらい負担を減らした上で、事業の再建を目指すことです。つまり、民事再生の申請が通れば、倒産ではなく、会社、事業は引き続き存続することになります。私自身も、銀行員時代に融資担当先が、民事再生をしたなんて経験は何度もありました。
ビットコインのマウントゴックスは、今後、どうなるのか??
あくまで、私の見解ですが、そもそも、ビットコインというものが、どこまで事業として、認められているかが、疑問です。ビットコインは、銀行のペイオフのような保証も特になく、国もこのビットコインの存在を正式に認めていないようです。
そのため、民事再生の申請が、すんなり通るかということ自体が、正直疑問です。もし、マウントゴックスの民事再生が通ったとしたら、その際、裁判所が認めた内容は、ある意味、国内における今後のビットコインの事業のルールみたいなものにもなってしまうと考えられますので。相当慎重な検討が行われるとは思われますね。
民事再生の申請が通らなかった場合、もし倒産ということになれば、とうぜん被害はとても大きくなってしまいます。逆に民事再生が通ったとしても、今度は、このビットコインの事業を立て直さなければいけません。どちらにしても、マウントゴックスは、厳しい状況であることには間違いないと思います。
また、債権者集会(融資している銀行などの債権者などが集まって、民事再生を申し立てた債務者から、今後の事業計画、返済計画などの説明を受け、返済について話し合ったり、質疑応答などをする会議)なども開催されれば、債権者から厳しい追及をされることも想定されます。
ちなみに、銀行が破綻した場合、どうなるのでしょうか??
一つの救済手段として、「ペイオフ」というものがありますね。ご存じの方も多いと思います。ペイオフとは、「1金融機関1預金者に対して、1000万円とその利息を預金保険機構が保証する」というものです。要は、銀行が破綻しても、その銀行に預けた1000万円とその利息は戻ってくるということです。
ちなみに、それ以上預けていた場合は、銀行の経営状況によって、どの位戻ってくるかが決まってきます。また、当座預金や利息なしの普通預金など、全額保護の対象となる預金もあります。
今回のビットコインのマウントゴックスのケースでは、とうぜん、このようなペイオフ制度もありません。被害も大きいです。今後も、動向を見守っていきたいと思います。
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